【立川市】国立極地研究所は今年で創立50周年! 9月30日(土)に極地研探検2023 が開催されました。
国立極地研究所は今年で創立50周年を迎えました。50周年を記念した特別公開「極地研探検2023」が、2023年9月30日(土)に開催されたので、参加して来ました。
国立極地研究所とは
南極圏と北極圏に観測基地を擁し、極域での観測を基盤に総合研究を進める大学共同利用機関です。少し前は板橋区にありましたが、2009年9月に、立川市に移転しました。
毎年一般公開を行なっていましたが、新型コロナウイルスの影響で、大規模な開催ができませんでした。しかし、制限が緩和されたのもあり、今年は4年ぶりのフル開催となります。
まず初めに、創立50周年記念植樹式があるとのことで、見てきました。
立川市の木は「ケヤキ」で、市内の多くのところで見かけますよね。
50周年の極地研が、100周年を迎える2073年まで共に成長を続けるシンボルとなることを願って、記念植樹が行われました。
植樹式には、国立極地研究所長 中村氏
立川市酒井市長が参列されました。
中村さんと酒井市長がスコップを持ち、記念植樹が始まりました。
シャベルで土を掘り、
植樹を行なっています。
記念植樹が終了し、最後に、50周年特別アンバサダーの「ピングー」が登場しました。
酒井市長とピングーが抱き合う場面も。
ピングーが式典から帰る際、多くの方に見送られながら歩いていました。やっぱりピングーは人気者ですね♩
ピングー、妹のピンガも今度連れてきてね。
次に、会場の5箇所をまわる、スタンプラリーをやってみました。
5箇所全てのスタンプを集めると、右下の2枚の記念ステッカー。さらに、アンケートに答えると、右上のオリジナルスケッチブックが貰えました。
他にも多くのイベントが行われていて、ダイヤモンドダストを観察しようというプログラムを体験してみましたよ。
ライトの照らされた容器の中を見てみると…
細かい氷の粒が綺麗に輝いています。ダイヤモンドダストが見れる条件として、しめった空気がマイナス15度以下に冷え、さらに風もないという条件が揃わないと見ることができなく、大変貴重なものを見ることができました。
今度は、地球の雪や氷の様子を見てみようという展示を見てみました。
こちらは、1983年10月1日、今から40年前の北極の様子です。これが、40年後の2023年9月29日になると・・・
氷が大幅に減ってしまっています。このまま減り続けてしまうと、2050年には夏場の氷がなくなってしまうそうです。こうしてみると、地球はどんどん温暖化してしまっているということに、改めて気づかされますよね。
次に、南極の氷を触る体験をしてみました。
この氷は、約1〜2万年前に降った雪が押し固まってできた氷で、当時の空気がそのまま閉じ込まれていて、水の中に入れた氷の音を聞くと、プチプチと音が聞こえて驚きましたよ。
日本から遠く離れている南極の氷というのもそうだし、さらには1〜2万年前という、想像のつかない大昔の氷を触ったり、音を聞くことのできる貴重な体験でした。参加したお子さんたちも、氷から音が聞こえるのを体験して、不思議そうな表情でしたよ〜。この体験は、南極や科学に興味を持つきっかけとなるかも!
次は、南極地域観測隊が実際に使用している、「スノモ」に乗ってみました。
普段はまず乗ることのできないものに乗ることができたので、興奮です! 親子や友達同士で試乗体験をしている方が多かったですよ。途中、フジテレビの取材も入り、後日、オンエアーをされていました。
今度は、スペシャルトークイベントのフジテレビ南極支局奮闘記を見てきました。
トークゲストとして、国立極地研究所 広報室副室長 熊谷宏靖さん、第64次南極地域観測隊長 伊村智さん、フジテレビ記者 大塚隆広さんが登場!
今まで南極で、フジテレビが行なってきた様々な取り組みを、映像を交えたトークショー形式で説明がありました。南極のことについて多くのことを知ることができましたよ。会場にはたくさんのイスがあったのですが、満席で、立ち見も多かったです。
途中、スペシャルゲストで、「ガチャピン」が登場しました。すごい歓声が〜!
ガチャピンがトークショー会場に入場する出番まで、多くの方に囲まれていました。子供から大人までが「ガチャピンだ」など多くの驚きの声が聞こえてきました。ガチャピンは幅広い世代に人気がありますね。
極地研探検2023では、他にも多くのイベントプログラムがありました。南極観測・北極観測の経験者の皆さんのお話に、目をキラキラさせて聞いているお子さんから大人の方まで、大変賑わっていました。
極地研は100周年の折り返し地点にきました。次の50年に向けて、ケヤキの木と共に成長し、これからも様々な研究が行われると思います。今回のイベントは、その極地研での取り組みを知るきっかけになりました。ぜひ、皆さんも極地研での取り組みを知るために、次回開催された際に参加してみてくださいね。
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